2021.04.09
マイコプラズマ肺炎にかかった子牛がBiSCaO Waterによる治療1週間で走り回るまで回復。

今月の2日に訪問した牛の飼育繁殖場『田原ファーム』。

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その時、病原体:マイコプラズマ肺炎(Mycoplasma pneumoniae )に発症していて悪化している子牛にBiSCaO Water で応急処置をした結果、その場で回復の兆しが見えました。

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あれから1週間が経過したので、その牛の容態を確認するため本日再訪。

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動けなかった1週間前と違い、かなり元気になっていて走り回るまで回復していました。

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再診して、炎症がまだ残っている患部に再度BiSCaO Water にて処置を行いました。

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牛マイコプラズマ肺炎(インターネットより)


本症は、呼吸器系の異常を呈する伝染病で、多頭飼育牛群に大きい経済的被害を及ぼします。年間を通じて発生しますが、特に春および秋に舎飼いまたはフィードロット方式の多頭飼育場に多発の傾向があります。咳、くしゃみによる飛沫感染および鼻汁の直接接触で感染します。
通常は無症状型の気管支炎で、ウイルスや細菌の混合または二次感染、寒冷、換気不全などの飼育環境によるストレスが加わると発病します。
成牛では、この種の肺炎はまれで、月齢が低いほど高率に発生します。
初期には発熱、眼結膜の充血、流涙、咳、水様鼻汁がみられ、やがて膿性鼻汁となります。経過が長引くと、一般症状は悪化し、可視粘膜のチアノーゼ、喘鳴、腹式呼吸を呈し、呼吸困難で横臥します。集団発生例では、牛舎内の方々から頑固な咳が聴かれます。
保菌牛の導入を避けることが重要ですが、実際には困難です。本症が疑われる病牛が発生した場合には、隔離と早期の治療により、他への伝播を防止します。予防対策としては発病の誘因となる畜舎の気温の急変、換気不全、下痢による体力消耗、ワクチン接種によるウイルス感染防止に努めます。本症に有効な薬剤は、感染初期に投与しないと効果は期待できません。