2021.04.02
強いマイコプラズマ肺炎にかかった子牛をBiSCaO Waterで治療し1日で改善

青森県七戸町にある牛の飼育繁殖場『田原ファーム』。

子牛が病原体:マイコプラズマ肺炎(Mycoplasma pneumoniae )を発症。
生後数か月が過ぎた(免疫が落ちた)子牛に複数の症状が見受けられ、獣医も治療を行っていたが直ぐには良くならず大変困っている状況の中、特に左下写真のように青い鼻汁が出て、熱は41.5℃もあり大変苦しそうでした。

news image

そこで応急処置としてBiSCaO Water を牛の鼻と耳に直接スプレー、および注射器(針なし)で注入洗浄を行い、翌
明朝に再度訪れて様子に伺ったところ。一番症状の悪かった子牛の青鼻汁はなく、熱も下がり、餌をモリモリ食べていました。獣医も治せなかった素晴らしい結果に、牧場主の田原社長からも感謝頂き、大変喜んで下さいました。

news image
news image
news image
news image

牛マイコプラズマ肺炎(インターネットより)


本症は、呼吸器系の異常を呈する伝染病で、多頭飼育牛群に大きい経済的被害を及ぼします。年間を通じて発生しますが、特に春および秋に舎飼いまたはフィードロット方式の多頭飼育場に多発の傾向があります。咳、くしゃみによる飛沫感染および鼻汁の直接接触で感染します。
通常は無症状型の気管支炎で、ウイルスや細菌の混合または二次感染、寒冷、換気不全などの飼育環境によるストレスが加わると発病します。
成牛では、この種の肺炎はまれで、月齢が低いほど高率に発生します。
初期には発熱、眼結膜の充血、流涙、咳、水様鼻汁がみられ、やがて膿性鼻汁となります。経過が長引くと、一般症状は悪化し、可視粘膜のチアノーゼ、喘鳴、腹式呼吸を呈し、呼吸困難で横臥します。集団発生例では、牛舎内の方々から頑固な咳が聴かれます。
保菌牛の導入を避けることが重要ですが、実際には困難です。本症が疑われる病牛が発生した場合には、隔離と早期の治療により、他への伝播を防止します。予防対策としては発病の誘因となる畜舎の気温の急変、換気不全、下痢による体力消耗、ワクチン接種によるウイルス感染防止に努めます。本症に有効な薬剤は、感染初期に投与しないと効果は期待できません。